Medical Information

 医療機関の皆様へ

れんけい通信」として地域の医院・診療所の皆様へ本院の地域医療室及び診療科のご案内をいたしております。

Dr.からのメッセージNo15

平成14年5月1日

肝臓癌の予防治療と地域医療連携

 肝臓癌は現在、年間三万人を超える死亡者数で1975年以降著しく増加してきています。

 肝臓癌は手術をはじめ肝動脈塞栓術(TAE)、エタノール局注療法(PEI)などで治療されてきましたが、新たに熱焼灼療法(RFA)が導入され、その治療成績が期待されています。早期肝臓癌であれば、RFAで充分な局所コントロールが可能になり、入院期間の短縮も可能になってくることが予想されます。
 しかし、本邦の肝臓癌の特徴としてB型やC型肝炎ウィルスによる慢性肝炎、肝硬変を起訴疾患としているため、再発の繰り返しが良く見られます。それゆえ、肝硬変への進展を予防することが今後重要な課題とされています。

 私は、本年4月1日より赤穂市民病院に赴任してまいりました。
 今まで川崎医科大学附属病院消化器内科で肝臓病の診療研究に携わってまいりました。今後は今までの経験を生かしながら、肝臓癌の診断、治療に加えB型肝炎ウィルスに対するラミブジン、C型肝炎ウィルスに対するインターフェロンとリバビリン併用療法など新しい抗ウィルス剤による肝臓癌の予防治療に取り組んででいきたいと考えております。

 肝臓癌はハイリスクグループが明らかになっていますので、地域の先生方のご協力をいただき肝臓癌の診断、治療のみならず予防の医療体制が確立されれば地域住民の皆様のお役に立てると考えております。諸先生方のご指導、ご鞭撻をよろしくお願いします。

 

消化器科部長 三井康裕

update 06/07/2002