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「すくらむ」とは赤穂市民病院院内報です。このページはすくらむの記事からご紹介します。

特集

母乳育児支援委員会設立

産婦人科部長 東田太郎

 平成17年11月1日付けで 「母乳育児支援委員会」 が設立されました。

 委員長は邉見公雄院長先生、事務局は5南にあります。
 私たちは平成16年1月より 「赤ちゃんに優しい病院:Baby Friendly Hospital (通称BFH)」 の認定を目指して、5南病棟主体のチーム(BFHチーム)を形成し院内外を問わず活動してきました。
 今回、そのBFHチームが母体となって、母乳育児と関連する院内の各部門(産科医、小児科医、5南、6南、薬剤部、栄養部、手術室、口腔外科、総務課)から広く人材を再補充して委員会を結成しました。
 私たちの現在の活動ですが、赤穂市役所では平成17年10月1日より母子手帳配布時に「母乳の手引き」の配布を、そして赤穂市保健センターでは4ヶ月検診時の母乳育児アンケート調査を加えていただき、更に母子の母乳哺育の詳細な追跡が可能となりました。

 さて、今度は「BFHとはいかなる病院か」についての説明ですが、これはWHO/UNICEFの勧める「母乳育児成功のための10か条」に従って実践する病院のことであり、WHO/UNICEFが年1回認定します(日本には40施設)。その基本方針は単純明快で「(母子ともに問題がなければ)生後6ヶ月間は母乳だけで育てましょう。赤ちゃんには不必要な(治療目的以外の)人工乳は使用しません。」です。しかし、中には医学的に母乳育児の困難な様々なケースもあり、実際には精神的サポートを含めた息の長い継続支援が必要になります。
 母乳哺育は免疫学的にも非常に重要であり生後早期からの母乳育児の確立が責務となります。現在は1ヶ月検診までの母子を対象にお産後外来(週2回予約制)で乳房ケアや児の体重チェックなどを国際ラクテーション・コンサルタント(IBCLC:母乳育児に関する国際免許。2005認定)である筆者が行っています。

 昨今日本では産科医療施設が激減しており、母乳育児支援をする基幹病院は必然的に今後きわめて重要となります。平成17年12月にBFH申請をしますが、これは私たちの母乳育児支援活動の一通過点に過ぎません。
 今後は院内の皆様はもとより赤穂市を含めた地域全体で、「これからの母子が母乳育児を育む心を自然に持てるように支援していきたい」という私たちの活動の理念もどうか末永く見守りそしてゆっくりと育んでやってほしいと願います。

すくらむNo37 より

update 01/04/2006