ごあいさつ
赤穂市長
北爪 照夫
地域医療の中核病院として
赤穂市長 北 爪 照 夫

 赤穂市民病院は、昭和22年開設以来50年を期に平成10年2月に2度目の移転改築を行いました。
 新病院は、西播磨医療圏の地域中核病院であるとともに、本市の「すこやかなまちづくり」の柱の一つであります、市民の健康で、安心、幸せな生活と生命を守るため、さらには21世紀における医療機能の変化に対応した病院として整備いたしました。
 医療整備面では、MRI、ライナック、体外衝撃波結石破砕装置などの検査、治療の高度医療機器と各専門治療に必要な医療機器の導入するとともに、オーダリングシステムによる診療待ち、薬待ち等、患者様の待ち時間短縮と医療情報を治療に生かす病歴管理体制を整え、病診連携等を積極的に行う地域医療室を配置いたしております。
 又、病室は全室に日照があり、赤穂の山、川、海の自然風景への眺望を生かした、緑、光、風をモチーフとした空間構成とし、全室にトイレ、洗面を配置した生活の場としての療養環境の確保をいたしました。
 新病院がスタートして早や2年が経過しましたが、市民等の外来通院、入院稼働率も高く、好評価を受け、順調に病院運営が行われていると考えておりますが、今後とも医療の技術を向上させ、患者様へのサービス向上と経営基盤の確立を図り、より一層の信頼の確保に努めてまいります。


赤穂市民病院長
邉見 公雄
恕の想いを持ち よい医療を効率的に
赤穂市民病院長 邉 見 公 雄

 赤穂市民病院は、兵庫県の南西部、岡山との県境であり、山海に囲まれた千種川の河口に位置した自然と歴史の中で地域医療の要としての役割を担っています。
 新病院発足とともに院是「恕」(おもいやり)と定め、「地域住民の健康増進のため、他の医療機関や保健福祉分野と力を併せ、地域中核病院として当地域の医療を担うと共に、さらに高度な医療に対応できるよう努力する。」ことを基本理念といたしました。
 医療現場を紹介いたしますと、平成10年2月11日開院し、1年目は、高度医療機器やオーダリングシステムに慣れるのに数ヶ月を要したものの大過なく経過、旧病院より数ランク上質のサービスを提供出来るようになりました。
 特に放射線治療では、国立姫路病院などに通院・転院していただいていたのが当院へのライナック導入と専門医の増員により治療可能となりました。
 結石破砕装置も腎臓結石に威力を発揮しています。
 産婦人科では、陣痛から分娩・回復まで同じ部屋で出来るLDR室を先進的に設置し、妊婦さんからも大変好評で出産数も増加しつつあります。
 また内科は3名増員し、院内が少し落ち着いた2年目に消化器科・循環器科・呼吸器科・一般内科の4診療科に分科しました。
 医療の高度専門化と地域住民や医師会の先生方の要望に応えたものです。
 病診連携や集中治療室(ICU)の運営を考え、循環器科に新進気鋭の医師を採用しました。
 心臓血管造影装置の導入により、今まで姫路に搬送されていた患者も当院で診断治療が可能となり、地域に信頼感を根付かせつつあります。
 呼吸器科も増えつつある肺癌や高齢者の慢性呼吸疾患の在宅酸素療法に力を注いでいます。
 消化器科は内視鏡治療や検診の充実、特に激増する大腸や肝・胆・膵の疾患に外科と協力して対応しております。
 一般内科も糖尿病や透析、老健、介護保険導入等で大忙しの状況です。
 麻酔科は、6室に増えた手術室での麻酔だけでなく病棟麻酔(癌末期等の除痛)、外来麻酔(ペインクリニック)と3つの分野を担い、他の病院には例をみない特徴です。
 さらに昨年4月からはICU・CCUの管理も加わり、席を暖める暇も無い程です。
 当院のような中規模病院では一人二役、つまり何でも出来て且つ何か人に出来ない事が出来る、そういう医師や職員でないと健全経営は不可能です。
 私自身も含め職員一同精一杯頑張っております。
 次に職員の過半を占める看護部ですが、院是「恕」を実現すべく一皮むけた看護を展開し、プライマリーナーシング(患者受持制)、クリティカルパス(治療行程計画の共有)の導入や接遇改善にも力を入れ、利用者からの反応も好評です。
 入院の療養環境(アメニティ)は建設の理念通りで、広くゆったりとした病室の大きく低い窓から周囲の自然が眺められる抜群の環境はホテル以上です。
 入院時にはリバーサイドにしますか?シーサイド?それともキャッスルサイド、マウンテンサイドですか?と冗談が言える程の環境です。
 しかしアメニティに関しては建物の構造以上にボランティアの皆様のご協力を抜きにしては考えられません。
 百名余の方々が登録され、案内、介護、院内外の美化、作品展示、演奏会やマジックショー、ピクニックの付き添い等に活躍しています。
 これらのことが、全国二千数百の主要病院を評価対象とする日経ビジネスの病院ランキングで、アメニティ部門10位、総合順位80位という高い評価を受ける原動力になったと考えております。
 薬剤部は服薬指導と待ち時間の短縮、放射線部も器械の有効利用と高度医療への対応、予約待日数の短縮、臨床検査部は検体検査から生体・生理部門へのリエンジリアニング、理学療法・作業療法部では在宅医療への関与と言語療法を充実させました。
 その他、外科でのQOLを重視した鏡下手術、脳神経外科の非侵襲的顕微鏡手術、整形外科の早期リハビリによる在院日数の短縮等、小児科・眼科・耳鼻咽喉科・皮膚科も各々目的意識をもって治療にあたり、事務局も地域医療室や病歴室を立ち上げる等ソフトの充実に頑張っております。
 平成12年1月24日には(財)日本医療機能評価機構から200床以上の病院分野での医療機能合格判定を受けました。
 各階に備えつけられた「ご意見箱」には患者様からの喜び、御礼の声や改善、ご批判等の様々なご意見が寄せられますが、一つ一つに回答をして皆様に見ていただいて患者様中心の医療の実現に取り組んでいます。
 院是とともに掲げられた「患者の皆様へ」は医療人としての公約です。
 一日一日の努力が医療の質を高め、明日の医療につながるものと思っております。